ちょっとパソコン転送(転送するとは言ってない)用

音楽産業は衰退の道を辿っている。これから音楽産業はどのようにすれば衰退の流れを止め、発展していくことができるのか。衰退の原因に注目しながら考えてみる。

衰退気味なのは何故?という話になったとき、多くはまず始めに「CDが売れていない」という声があがる。レコード生産金額は1998年の6075億円だったものが2011年には2117億円まで下がっている。約3分の1ほどとなった。
その減少してしまった現在のCD売り上げも、アイドルグループとの握手券つきのものが売り上げを支えるなど「苦肉の策」となっている。

他に「着うた」の衰退もあげられる。
iPhone、スマートフォンの普及により着うたをダウンロードする人が少なくなっただけでなく、好きな音楽で電話をとる時代から着信音を鳴らすこと自体マナー違反と見なされる時代になったようにも考えられる。

ではどうして売れなくなってしまったのか。
私が考えた理由は「音楽を聴くことにお金をかけたい人がいなくなったから」というものだ。

YouTubeにアップロードされている音楽や、無料配信されている音楽で満足してしまう。事が足りてしまう限りはわざわざCDを買う必要はないだろう。

つい最近も私たちの生活の一部となりつつある「LINE」から「LINE MUSIC」なるものがリリースされ注目を浴びている。懐かしい曲から最新の曲まで、幅広い音楽を無料でストリーミング再生することができる、今の時代でいう「優れもの」だ。ストリーミング再生を利用した無料配信サービスは他にもいくつか存在する。

お金をかけなくとも、自分の聞きたい範囲の音楽が聞けてしまう時代となっていたのだ。そしてこの状態が続いたことで「音楽はわざわざお金をかけてまで聞くものではない」という考えを持つ人が増えたのではないか。

しかし、衰退気味だからといって何一つ伸びしろがないわけではない。時代の変化によって生まれたのが曲単位によるダウンロード販売だ。インターネットを通じたデジタル販売の売上高は、2014年にCDやレコードを上回った。定額聞き放題の音楽サービスの普及も大きく伸びている。

また、他に年々売り上げを伸ばしているのがライブやコンサートなどの「生の音楽」を提供する市場だ。アーティストごとのライブだけでなく、たくさんのアーティストが一度に集結する「フェスティバル」は大盛況となっている。

他に、音楽も含むコンテンツの違法ダウンロード、私的利用を超えたファイル共有問題についてもそれらは2012年の10月からは刑罰のある違法となった。

音楽産業に流れを呼び込むであろう理由があるにも関わらず向上しないのは、やはり私たちユーザーの意識の問題だと考える。

「生の音楽」はとても素晴らしいものだが、誰もがいきなりそこに飛び込むかと言うと、そうではない。そこにユーザーを誘導するためのきっかけのようなものを強化する必要があるのではないか。無料で利用できるストリーミング再生アプリなどより、明確なものを。
良き音楽というのはどの時代でも輝くものだ。時代をまたいだ輝かしい音楽のピックアップなんてのもいいのではないか。

アニメ「けいおん!」の放送により中高生の間で軽音楽のブームが起きたこともあった。これだけでも音楽に触れていなかった人が直接触れる機会となっただろう。

タワーレコードがかかげる「No music, No life」とはよくいったもので、音楽はどうしても私たちの生活から完全には切り離せないものだと考える。
「お金をかけなくても素晴らしい。お金をかけたらもっと素晴らしい。」
このような目線を持ってもらうことができるのでは、と、私は思う。

少しずつ、「音楽の本質」に目を向けてもらえるよう、衰退理由やユーザーの意識にのっとったサービスを充実させていくというのはどうだろうか。

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http://toyokeizai.net/articles/-/19001?display=b
閲覧日2015年7月21日

常識破りこだわりでブームを加速、『けいおん!』音楽の秘密 : 日本経済新聞
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNASFK1001X_Q2A110C1000000/
閲覧日2015年7月21日

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